2026年改正:貨物の重量「1.5トン」の境界線
2026年から義務化される「実運送体制管理簿」。 この作成義務が発生するのは、「1荷主の1運送依頼あたりの貨物の重量が1.5トン以上」の場合です。
中抜きを排除し、物流を透明化(見える化)するためのこの制度。 「車両の大きさ」ではなく、あくまで「引き受けた荷物の重さ」で判断されるのがポイントです。
「うちは小口配送がメインで、1.5トン以上の依頼なんて受けないから関係ない」と思われるかもしれません。しかし、ここには大きな落とし穴があります。
重量に関わらず、すべての会社に課される「義務」
管理簿の作成義務(貨物重量1.5トン〜)とは別に、2024年4月からすでに始まっている「標準運送約款」の改正を忘れてはいけません。
- 全車両・全重量が対象: 荷物の重さに関わらず、すべての運送契約において。
- 書面による同意: 荷役、待機、棚入れなどの「附帯業務」を行う場合は、あらかじめ書面で合意(同意)し、料金を明記することが義務化されました。
つまり、管理簿(1.5トン〜)で「誰が運んでいるか」を透明化する一方で、約款(全重量)によって「いくらで、どんな作業をしているか」を明確にすることを国は求めているのです。
「知らない」荷主を襲う、厳しい罰則
驚くべきことに、多くの大中企業の荷主ですら、いまだに契約書に「附帯業務料」の項目がないまま、現場に作業を強いているケースが散見されます。
しかし、もし契約書(書面)の交付義務に違反した場合、待っているのは厳しい現実です。
- 運送会社: 10日車以上の車両停止処分(再違反なら事業停止)
- 荷主: 「荷主勧告」による企業名の公表
運送会社が車を止められ、荷主が社会的な信頼を失う。 大昔からの「一括納品代行」というブラックボックスを放置することは、もはや経営上の致命的なリスクなのです。
結論:現場を知るプロの「診断」で、会社と荷主を守る
2026年の法改正を見据え、管理上のリスクを未然に防ぐため、実務経験に基づいたコンプライアンス支援を行います。20年にわたる現場での知見を活かし、見落とされがちな付帯業務まで網羅した「実態に即した契約書」への整備をお手伝いいたします。
「今の契約内容で万全だろうか?」という不安を、専門的な視点から安心へと変えます。手遅れになる前に、まずは一度、現状を診断してみませんか?

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